
酸素室にずっと入れておいて大丈夫?



安全な条件と注意点を、獣医学的な根拠をもとに整理しました。
適正な酸素濃度と温湿度が管理されていれば、入れっぱなしが基本です。むしろ、頻繁な出し入れのほうが呼吸状態を悪化させるリスクがあります。
ただし「適正な環境」を自己判断で維持するのは簡単ではありません。オーツーペットは契約前にペットの状態をヒアリングし、酸素濃度や使用時間の目安まで相談できるため、初めて酸素室を導入する方でも安心です。
2026年2月現在はキャンペーン中で、費用面のハードルも下がっています。
↓キャンペーンの詳細はこちら
満足度1位の酸素室!(※)


オーツペットの高濃度酸素ハウス
他社と比較すると…
| 項目 | オーツーペット | テルコム | ユニコム |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 9,900円+配達料6,600円〜 | 9,500~11,500円 往復送料・メンテ込 |
| 月額レンタル料 | 13,200円 ※月12ヶ月プラン | 19,800円/月 ※小型ケージプラン | 12,000円~/月 |
| 酸素ケージ | 30,000円相当が 0円 | セットでレンタル 1日1,320円~ | 購入のみ 6,200円〜 |
| 最大酸素流量 | 最大15L/分 | 最大10L/分 | 最大3L/分 |
- 30,000円相当の専用ケージが今だけ0円!
- 1日あたり約440円で動物病院レベルの酸素ケア
- 業界最大クラスの酸素流量15L/分


※日本マーケティング機構調べ2019年2月
犬猫の酸素室は入れっぱなしが基本



酸素室にずっと入れっぱなしって、本当に大丈夫なの?



頻繁な出し入れのほうがリスクが高いです。理由を整理していきましょう。
呼吸が苦しい犬猫にとって、酸素室は「入れっぱなし」が正しい使い方です。出し入れを繰り返すと、ケージ内の酸素濃度がリセットされ、体に余計な負荷がかかります。
酸素室の目的は、ケージ内の酸素濃度を安定させて呼吸の負担を減らすこと。この環境を維持し続けることが、犬猫の呼吸を守る基本です。
出し入れの繰り返しが呼吸負担を増やす


酸素室から犬猫を出すたびに、ケージ内の酸素濃度は大気レベル(約21%)までリセットされます。再び30〜40%の適正濃度に戻るまでには15〜30分ほどかかり、その間は低濃度のなかで呼吸しなければなりません。
1回の出し入れで15〜30分の「酸素不足タイム」が発生します。1日5回なら合計75〜150分間、犬猫は低濃度環境に置かれる計算です。
呼吸困難を抱えている犬猫は、すでに酸素を取り込む力が弱まっています。酸素濃度30〜40%の環境では楽に呼吸できていても、急に21%の大気中に戻されると呼吸数が跳ね上がります。
心臓病の犬であれば、安静時呼吸数が1分間に40回を超え、肺水腫が悪化するリスクも生じます。頻繁な出し入れは「やさしさ」ではなく「負担」です。



抱っこしてあげたいけど、我慢すべき?



ケージ越しに声をかけたり、手を入れて撫でる方法がおすすめです。
適正濃度なら酸素中毒は起きない
「長時間の酸素吸入は体に毒では?」という心配を持つ飼い主は多いですが、ペット用酸素室で使う30〜40%の濃度なら問題ありません。


酸素中毒が問題になるのは、50%以上の高濃度酸素を長時間吸入した場合です。日本救急医学会の用語解説では、肺胞気酸素濃度が60%以下なら長期の酸素吸入でも安全とされています。
酸素中毒が起きる2つのケース
- 2〜3気圧以上の高圧酸素を吸入(高気圧酸素療法)で、痙攣・昏睡が起きるケース
- 50%以上の高濃度酸素を長時間吸入し、気道粘膜や肺胞が損傷するケース


レンタル酸素室大手のテルコム製品は、ケージ内の酸素濃度が30〜38%で安定する設計です。通気口や隙間の面積が計算されており、通常使用で50%を超えることはありません。
複数の酸素濃縮器を同時に接続したり、酸素ボンベを併用すると濃度が50%を超える危険があります。機器は必ず1台で使用し、濃度計でこまめに数値を確認してください。
「閉じ込め=かわいそう」が逆効果になる理由



酸素室で寝ているのを見ると、かわいそうに感じてしまう…
酸素室の中で穏やかに寝ている愛犬・愛猫を見て「閉じ込めてかわいそう」と感じるのは自然な感情です。ただ、その判断基準に落とし穴があります。
犬猫が「楽かどうか」は見た目の印象ではなく、呼吸数とSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)で判断します。酸素室内で安静にしている犬猫は、室外にいるときより少ない呼吸回数で十分な酸素を取り込めています。
呼吸数が少ない=呼吸筋への負担が軽く、心臓のストレスも小さい状態です。
僧帽弁閉鎖不全症ステージDの小型犬を1日6回以上出し入れしていた事例では、酸素室内の安静時呼吸数が28回/分だったのに対し、室外に出すと50回/分を超えました。再び安定するまでに20分以上かかっていました。
獣医師の指導で出し入れを食事・排泄時のみに限定したところ、1日を通じた呼吸状態が安定し、夜間の発作的な咳も減少しています。



「かわいそう」と感じたら、呼吸数を数えてみてください。安静時に30回/分を超えていたら酸素室に戻すサインです。
酸素室から出す代わりに、ケージ越しに声をかけたり手を入れて撫でたりする方法を選びましょう。「楽な状態」を呼吸数という数値で判断する習慣が、愛犬・愛猫の命を守ります。
犬猫を酸素室に入れっぱなしでも安全な3つの条件



入れっぱなしが基本なのはわかったけど、何を管理すればいいの?



酸素濃度・温湿度・呼吸状態の3つを数値で管理することが前提です。


酸素室の入れっぱなしが安全なのは、「数値管理」ができている場合に限ります。漠然と入れておくだけでは不十分です。
ここでは、飼い主が自宅でチェックすべき3つの管理基準を、具体的な対処法まで含めて解説します。
酸素濃度は30〜40%を濃度計で維持する
ケージ内の酸素濃度は30〜40%が推奨範囲です。この数値を酸素濃度計で常時モニタリングしてください。「だいたいこのくらい」という感覚だけでは、濃度の過不足に気づけません。
30〜40%は、獣医療における在宅酸素療法の一般的な指標です。Ⅱ型呼吸不全疾患では25〜30%が推奨されるケースもあり、それ以外の呼吸器疾患では30〜40%が標準的な濃度帯として運用されています。
この範囲なら酸素中毒のリスクがなく、呼吸困難の犬猫が楽に酸素を取り込める環境を実現できます。
酸素濃度計は、ケージ内にセンサーを設置してリアルタイムで濃度を表示する機器です。レンタル酸素室の多くはオプションで濃度計を借りられます。オーツーペット公式サイトのように標準付属のサービスもあります。
別途購入する場合は5,000〜8,000円程度の製品が多く、測定範囲0〜100%・精度±2%以内のものを選んでください。
濃度が異常なときの原因と対処法
| 状態 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 40%を超える | 通気口をすべて閉じている | 片側の通気口を開ける |
| 30%未満 | エアコンの風がケージに直撃 | 風向きを変えるかタオルで遮る |
| 不安定に変動 | ケージの扉が半開き | 扉を閉めてテープで固定 |
ケージ内温度25℃以下・湿度60%以下を守る



酸素濃度だけ気をつければいいと思ってた…温度も関係あるの?
温度管理は酸素療法の効果を大きく左右します。ケージ内が暑すぎると犬猫はパンティング(開口呼吸)を始め、せっかくの酸素療法が台無しになります。
酸素濃縮器は稼働中に本体が発熱し、送り出す空気も室温よりやや高くなります。体重5kgの犬の場合、約1時間半で室温より3℃ほどケージ内温度が上昇します。室温25℃でもケージ内は28℃に達する可能性があります。
犬は25℃以上でパンティングが増えやすく、浅く速い呼吸になります。酸素濃度を高めてもパンティングで呼吸が浅くなれば、肺胞での酸素交換量は十分に増えません。
温湿度管理のポイント
- エアコンは必須。風向きは天井方向に設定する
- ケージ内に温湿度計を設置する
- 温度25℃以下・湿度60%以下を維持する
- 夏場は凍らせたペットボトル(タオル巻き)が有効
- 冷感マットはアルミプレートタイプを選ぶ
ジェルタイプの冷感マットは犬猫が噛み破ってジェルを誤飲する危険があります。酸素室内では使用しないでください。
1時間ごとに舌色と呼吸数を記録する
日中は1時間ごとに舌の色と安静時呼吸数を記録してください。数値の記録がなければ「昨日より悪くなっているのか」を正確に判断できません。



具体的に何をチェックすればいい?
チェック項目は2つです。1つ目は舌と歯茎の色。健康な犬猫はきれいなピンク色ですが、酸素が不足するとチアノーゼ(紫〜青白い変色)が現れます。
2つ目は安静時呼吸数。犬は1分間に10〜30回、猫は15〜30回が正常範囲の目安です。


安静時呼吸数が40回/分を超えたら、心不全や重篤な呼吸不全が疑われます。すぐに動物病院を受診してください。
記録はノートやスマホのメモアプリで十分です。以下のフォーマットで記録すると、傾向を把握しやすくなります。
| 時間 | 舌色 | 呼吸数(/分) |
|---|---|---|
| 10:00 | ピンク | 24 |
| 11:00 | ピンク | 28 |
| 12:00 | やや薄い | 35 |
呼吸数の数え方は、犬猫の胸が膨らんでへこむ動きを1回として15秒間カウントし、4倍する方法が簡単です。酸素室の外から目視で確認できます。



記録をつけている飼い主は、診察時にとても助かります。1分間の観察が愛犬・愛猫の命を守ります。
夜間や就寝中の管理については、後述のペットカメラのセクションで解説します。
犬と猫で異なる酸素室の使用時間の目安



酸素室って何時間くらい使えばいいの?犬と猫で違う?



病気の種類と進行度で大きく変わります。犬猫の違いも含めて整理しましょう。


酸素室の使用時間に「一律の正解」はありません。心臓病末期のように24時間使用が前提のケースもあれば、軽度の呼吸困難で数時間だけ使うケースもあります。
犬と猫ではストレス耐性も異なるため、種別・症状カテゴリ別に判断基準を把握しておく必要があります。
心臓病末期はほぼ24時間で離脱しない
僧帽弁閉鎖不全症のステージD(重度心不全)や拡張型心筋症末期では、酸素室をほぼ24時間使用するのが標準的な運用です。この段階の犬猫は、酸素室から出ると短時間で呼吸状態が悪化します。
僧帽弁閉鎖不全症はキャバリア、チワワ、マルチーズ、シーズーなどの小型犬に多い疾患です。心臓の僧帽弁がうまく閉じなくなり血液が逆流します。ステージDまで進行すると、利尿薬や強心薬を最大用量で使っても肺水腫を繰り返す状態です。
肺に水分が溜まると酸素の取り込み効率が著しく低下します。通常の大気(酸素濃度約21%)では十分な酸素を確保できないため、24時間の酸素供給が必要になります。
猫の場合は肥大型心筋症が代表的です。胸水が貯留して肺が十分に膨らめなくなるケースでは、同様に24時間の酸素投与が必要になります。
食事や排泄のために短時間(5〜10分程度)取り出すことは許容されます。その際もマスク吸入を併用するか、取り出す時間を最小限にとどめてください。



酸素濃度や流量の最適値は個体の体重・症状で異なります。獣医師の指示に基づいて設定し、自己判断で変えないでください。
軽度の呼吸困難は発作時〜数時間で切る



うちの子は気管虚脱の発作がたまに出るけど、24時間必要?
気管虚脱の発作時や軽度の肺炎回復期、短頭種の暑熱時には、呼吸が落ち着いた時点で酸素室から出して問題ありません。24時間使い続ける必要がないケースも確実に存在します。
短時間使用で対応できる主なケース
- 気管虚脱の発作時:ヨークシャーテリア、ポメラニアン、トイプードルに多い。発作が収まり呼吸数が30回/分以下に戻れば終了
- 軽度の肺炎回復期:抗生物質で改善傾向にある段階では、日中数時間のみ使用する運用も選択肢
- 短頭種の暑熱時:フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリアなど。涼しい部屋で落ち着けば不要になるケースも多い
「呼吸が落ち着いたから大丈夫」と自己判断で使用を中止するのはリスクがあります。数時間後に再悪化する可能性はゼロではありません。使用時間の目安は必ずかかりつけの獣医師と相談してください。
猫は密閉ストレスが強く短時間で区切る



猫って狭いところが好きなイメージだけど、酸素室は嫌がるの?
猫は犬と比べて閉鎖空間へのストレス反応が強い傾向があります。「犬と同じ感覚で入れっぱなし」とは限りません。
猫は本来、自分の意思で移動し、高い場所や隠れ場所を選ぶ動物です。酸素ケージのような限られた空間に強制的に置かれること自体がストレス源になりえます。
ストレスを感じた猫は交感神経が優位になり、心拍数と呼吸数が上昇します。酸素療法で呼吸を楽にしようとしても、ストレスによる呼吸数増加で効果が相殺されるリスクがあります。
猫のストレスサイン
- 過剰なグルーミング(自分の体をなめ続ける)
- ケージの隅に固まって動かない
- 食欲の低下
- 排泄の拒否
これらが見られたら、使用時間を短縮するか、一度外に出してリラックスさせてから再度入れる対応が必要です。
ケージサイズの選択も猫では特に重要です。体が回転できない狭さではストレスが増大します。トイレ・水飲み場・休息スペースを確保できるサイズを選び、普段使っている毛布やおもちゃをケージ内に入れると軽減に役立ちます。



猫の酸素室使用時間は個体差が大きいです。獣医師と相談し、ストレスサインを見ながら個別に決めてください。
回復期は安静時呼吸数で離脱時期を判断する



酸素室をやめるタイミングはどうやって判断するの?
酸素室からの卒業(離脱)を検討するタイミングは、安静時呼吸数が正常範囲で2〜3日安定したときです。いきなりゼロにするのではなく、段階的に使用時間を短縮するステップを踏みます。
回復期とは、肺炎の治療後や手術後の回復過程で「酸素室なしでも呼吸が安定し始めたフェーズ」を指します。心臓病末期のように根治が見込めないケースとは異なり、離脱を目指せる段階です。
離脱の判断基準
犬・猫ともに安静時呼吸数30回/分以下が2〜3日連続で安定していれば、離脱を検討する段階に入ります。
具体的な離脱ステップ
- 1日の使用時間を現状から2〜3時間短縮する
- 短縮後の呼吸状態を1〜2日観察する
- 悪化がなければさらに2〜3時間短縮する
- 最終的にゼロにして、1週間は呼吸数を毎日記録する
離脱後に呼吸数が再び上昇した場合は、すぐに酸素室に戻してください。「もう少し様子を見よう」と放置すると、急速に呼吸状態が悪化する危険があります。
最終的な離脱判断は獣医師が行います。飼い主の観察データ(呼吸数記録)をもとに、獣医師が「もう酸素室は不要」と判断するまでは自己判断での完全離脱は避けてください。



使用時間は病気の種類と進行度で大きく変わります。記事の目安はあくまで一般論。個体別の判断はかかりつけの獣医師に相談してください。
犬猫を入れっぱなしにするケージ内環境の整え方



長時間入れるなら、ケージの中はどう整えればいい?



トイレ・給水・温度管理・モニタリングの4つを整えれば、ストレスを最小限に抑えられます。


酸素室を長時間使うなら、ケージ内の「住環境」を整えることが欠かせません。適切にセットアップすれば、犬猫のストレスを抑えながら安定した酸素療法を継続できます。
利尿薬服用中は高床式トイレを設置する
心臓病の犬猫はフロセミドなどの利尿薬を服用しているケースが多く、排尿回数が健康時の2〜3倍に増えます。ケージ内にトイレがなければ、排泄のたびに出し入れが必要です。
フロセミドはループ利尿薬の一種で、心不全にともなう肺水腫の治療に使われます。腎臓での水分再吸収を抑えて尿量を増やし、肺に溜まった水分を排出させる薬です。重度の心不全では1日2〜3回の投与が必要になることもあり、その分だけ排尿頻度も上がります。
前述のとおり、1回の出し入れで酸素濃度がリセットされ、安定までに15〜30分のロスが発生します。利尿薬を服用中の犬猫では、このロスが1日に何度も積み重なります。
おすすめは高床式(すのこ付き)ペットトイレです。すのこの下にペットシーツを敷く構造で、排泄物が足に付きにくく衛生的です。
トイレ設置の注意点
- シーツ交換はケージの扉を素早く開閉して行う
- 交換頻度は1日2〜3回が目安
- 排泄量が多い場合はこまめに確認する
- 小型ケージ(幅50cm以下)ではスペースが不足する
- トイレと休息スペースの確保には幅60cm以上が必要



ケージ選びの段階で、トイレ設置を前提にサイズを検討すべきなのね。
転倒しない給水器と冷感マットを配置する
酸素室内は濃縮器から送り込まれる空気の影響で乾燥しやすくなります。常に新鮮な水を飲める環境を整えてください。
通常の水皿はケージ内で転倒するリスクが高く、水がこぼれると湿度管理が乱れます。ノズル式またはケージ固定式の給水器を使いましょう。
| タイプ | 特徴 | 向いている犬猫 |
|---|---|---|
| ノズル式 | 壁面に固定。飲水量を把握しやすい | ノズルに慣れている犬猫 |
| ケージ固定式 | ホルダーでボウルを固定 | ノズルが苦手な犬猫 |
配置のコツ
- トイレと給水器はできるだけ離す(飛び散り防止)
- 冷感マットはケージの片側に寄せる
- 犬猫が自分で涼しい面と暖かい面を選べるようにする
ジェルタイプの冷感マットは噛み破りによる誤飲の危険があります。酸素室内ではアルミプレートタイプを選んでください。
オーツーペット公式サイトでケージサイズを確認すると、トイレ・給水器・冷感マットを並べて配置できるサイズが選択できます。ケージが小さすぎると設備が収まらず、大きすぎると酸素濃度が上がりにくくなるため、体格に合ったサイズ選びが重要です。
ペットカメラで呼吸異常を即時検知する



仕事中や寝ている間は確認できないけど、どうすればいい?
留守中や就寝中の呼吸状態を確認する手段として、ペットカメラの設置を強くおすすめします。酸素室を入れっぱなしにする以上、24時間すべてを目視でカバーするのは不可能です。
ペットカメラ選びの3つのポイント
- 暗視機能(赤外線ナイトビジョン):夜間でも胸の動きを確認できる
- スマホ通知機能:異常な動きを検知した際に通知が届く
- HD画質(720p)以上:呼吸の速さを正確に確認できる
設置位置は、ケージの正面または斜め横からの角度で、犬猫の胸の動きが映る位置がベストです。真上からの俯瞰アングルでは呼吸の速さが判別しにくいため避けてください。
カメラで確認すべき3つのポイント
- 呼吸の速さ(胸の上下動のペース)
- 開口呼吸の有無(口を開けてハアハアしていないか)
- 体位の変化(横になったまま動かない、頻繁に姿勢を変えるなど)
猫の開口呼吸は緊急性が高いサインです。犬は運動後や興奮時に口を開けて呼吸することがありますが、猫が口を開けて呼吸している場合は心臓病や呼吸器系の重篤な問題が疑われます。すぐに帰宅するか動物病院に連絡してください。



録画機能付きのカメラなら、呼吸が荒くなった時間帯の映像を動物病院に持ち込めます。診察データとしても価値があります。
ペットの酸素室で見落としやすい注意点



正しい使い方は理解できたけど、ほかに気をつけることはある?



「やってはいけないこと」と「見落としがちなリスク」を4つ整理します。


酸素室の正しい使い方を理解していても、盲点を知らなければ事故は防げません。ここでは飼い主が陥りやすい4つのリスクを具体的な対処法とともに解説します。
急に出すと高山病様症状が起きる
酸素濃度が高い環境から犬猫を急に大気中に出すと、相対的な酸素不足によって高山病に似た症状が出ることがあります。これは「酸素室の卒業判断」ではなく、食事や排泄で一時的に取り出すときに起きるリスクです。
酸素濃度35〜40%の環境に長くいた犬猫の体は、高濃度の酸素を前提とした呼吸リズムに慣れています。急に21%の大気中に出されると、体が必要とする酸素量に供給が追いつきません。
高山病様症状の具体例
- ぐったりして動かなくなる
- 立ち上がってもふらつく
- 急に呼吸が荒くなる
心臓病末期や重度の肺疾患を抱えている犬猫では、数分の室外滞在でも症状が出る場合があります。
2つの対策
- 酸素マスクの併用:室外でもマスクで酸素を吸入させながら抱っこする。レンタル業者の多くがマスクや吸入用ホースを貸し出しているため、契約時に確認
- 段階的な濃度低下:ドアを少しだけ開けて30分ほどかけて濃度を下げてから取り出す。ただし毎回30分かかるため、実用面ではマスク併用のほうが効率的



短時間の抱っこでも、呼吸困難が重い犬猫ではマスク併用を基本にしてください。
チアノーゼ回復が30秒超なら即受診する



チアノーゼが出たとき、どのくらいで戻れば大丈夫なの?
チアノーゼとは、舌や歯茎が紫色〜青白く変色する状態です。血液中の酸素が不足し、還元ヘモグロビンが増加することで粘膜の色が変わります。この時点で酸素不足はかなり深刻です。
酸素室に戻した後、チアノーゼが30秒以内に改善しなければ、酸素濃度の設定が不適切か病態が急速に悪化している可能性があります。すぐにかかりつけの動物病院に連絡してください。
| 回復時間 | 判断 | 対応 |
|---|---|---|
| 30秒以内 | 一時的な酸素不足 | 経過観察を継続 |
| 30秒〜1分 | 設定の見直しが必要 | 獣医師に電話相談 |
| 1分超 | 緊急事態 | 即座に動物病院へ搬送 |
改善しない原因として、酸素濃縮器の故障やチューブの外れ、ケージの通気口が開きすぎ、犬猫の病態の急変(肺水腫の悪化や胸水の急増)が考えられます。
この「30秒」はあくまで一般的な目安です。かかりつけの獣医師に「うちの子の場合の回復基準はどのくらいか」を事前に確認しておくと、緊急時に迷わず行動できます。
停電時は蓋を開放すれば窒息しない



停電したら酸素室のなかで窒息しちゃわない?
この不安は根拠がありません。酸素濃縮器が止まっても、ケージの蓋やドアを開放すれば通常の大気が入り込み、窒息の危険はゼロです。
ペット用酸素ケージは完全な密閉構造ではありません。通気口や隙間が設けられており、酸素濃縮器が停止しても空気の出入りは確保されます。
ただし、酸素濃縮器が停止すると高濃度酸素の供給は止まり、ケージ内の濃度は徐々に21%(大気レベル)まで低下します。呼吸困難を抱えている犬猫にとっては、酸素が供給されない状態が長く続くこと自体が問題です。
停電時の対応手順
- ケージの蓋やドアを開放して換気を確保する
- 携帯型酸素ボンベがあればマスク吸入で使用する
- 短時間の停電(30分以内)ならケージ開放のまま経過観察
- 長時間の停電が見込まれる場合は動物病院に連絡する
心臓病末期など酸素室が生命維持に直結しているケースでは、UPS(無停電電源装置)の導入も選択肢です。酸素濃縮器の消費電力(220〜350W程度)をカバーできる容量のものを選んでください。
災害時の備えとして携帯型の酸素ボンベを常備する方法もあります。医療用酸素ボンベは獣医師の処方で入手可能なケースもあるため、かかりつけの動物病院に相談してみてください。
入れっぱなしで自力呼吸は弱まらない



酸素室に頼り続けると、自分で呼吸する力が衰えない?
在宅用の酸素室においては、この心配は誤解です。ペット用酸素室の濃度帯(30〜40%)は、自発呼吸を抑制するレベルには到達しません。
この不安が生じる背景には、ICU(集中治療室)の人工呼吸器に関する知識の混同があります。人工呼吸器は犬猫の呼吸筋に代わって機械が空気を肺に送り込む装置で、長期依存すると呼吸筋の筋力が低下することがあります。
在宅用の酸素室はまったく別の仕組みです。空間内の酸素濃度を高めるだけで、犬猫は自分の力で呼吸しています。呼吸筋(横隔膜・肋間筋)は通常どおり働いており、筋力が低下する要素がありません。
むしろ酸素室で呼吸が楽になることで「呼吸筋の過労」を防ぐ効果があります。呼吸困難の犬猫は酸素が不足しているため呼吸筋を激しく動かし続けます。この状態が長時間続くと呼吸筋が疲労し、さらに呼吸が浅くなる悪循環に陥ります。
酸素室は少ない呼吸回数でも十分な酸素を取り込める環境をつくり、この悪循環を断ち切ります。「入れっぱなしで呼吸力が弱まる」のではなく、「呼吸筋を休ませて体力を温存できる」と理解してください。



酸素室は「呼吸を代行する装置」ではなく「呼吸を補助する環境」です。獣医師が指示した期間は安心して使い続けてください。
まとめ
犬猫の酸素室は「入れっぱなし」が基本であり、頻繁な出し入れはかえって呼吸状態を悪化させます。安全に継続するためのポイントを振り返ります。
- 酸素濃度30〜40%を濃度計で常時モニタリングする
- ケージ内温度25℃以下・湿度60%以下を維持する
- 1時間ごとに舌色と安静時呼吸数を記録する
- 犬猫の種別・病気の進行度で使用時間は異なる
- トイレ・給水・温度管理・カメラでケージ内環境を整える
- 使用時間の判断と離脱は必ず獣医師と相談する
酸素室はあくまで対症療法であり、病気そのものを治す装置ではありません。獣医師の診断・指導のもとで使用し、数値による客観的な管理を続けることが、愛犬・愛猫の呼吸を守る最善の方法です。









